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韓国ホームスティ・私の新しい旅
１９９９年夏 ゆりちゃん（愛知県一宮市：小学６年生）
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この夏、私は２週間韓国ホームスティに出かけた。ずっと前からヒッポの子たちと準備をしていたのに、あっという間に出発日になってしまった。もう、心ドキドキ、バクバク。皆も同じ気持ちなのかなあ。 皆と一緒に飛行機に乗ってからは、友だちとはしゃいだ。ソウルのホテルも友だちがいっぱいいてとても楽しかった。早く明日になってホスト家族にあいたい。 ホテルからソウル駅に行ってセマウル号に乗った。トランプをして楽しんだ。大田駅（テジョン駅）について、列車から降りると、すぐにホストのみんながプラットホームで待っていてくれて、どの子も大喜びで家に帰っていった。 私のホストは、３年前に家族で泊まったイーさんの家だった。でもずいぶん前のことで、恥ずかしい気持ちもあった。イーさんの子どものソンジュンくん（小３）、ユージンちゃん（小１）とも最初は話せなかったが、お土産をあげたり、自分から話しかけたりしていくうちに、どんどんコミュニケーションがとれてとてもうれしかった。 次の日は家でキリスト教の集まりがあって、日本語を話せる人もいてびっくりした。ユージンも「ありがとう」は言えるようになっていた。集まりが終わってから銀行に行って、日本のお金を韓国のウォンにかえてもらった。それからプールに行った。深いプールでびっくりした。プールが終わってから家に帰ってごはんを食べたら全部からかった。 ごはんの後はビデオを見た。日本のガンダムやセーラームーンが韓国語のビデオになっていた。絵は一緒だけど、言葉がちがうから、全体のイメージがちがう感じがして、何だか楽しかった。 夜はヒッポの活動があった。どんどん家に人が集まってくる。どうして家でやるのかな。私は日本でやっていた自己紹介アルバムを、がんばって韓国語で話していった。話す途中から韓国の人がどんどん私の側に寄ってきてアルバムを見ようとするので困った。 すぐに韓国のヒッポキャンプが始まった。３日間出かけた。私のホストが男の子だったため、最初部屋割りをまちがえて男子の方に入れられてしまった。すごく悲しかったが、オンマーが間違いに気がついて女子の部屋にしてもらった。日本の子とホストの韓国の子と半々の部屋だ。 そこは１班で自己紹介もすぐしなければいけなくて、はずかしかった。全体会が終わって自分たちの部屋にもどって、今度はSADAを作った。これがけっこうおもしろかった。隣の班は知っている子がいっぱいいたので、よく遊びに行った。 キャンプ２日目は班別にドッジボール大会を行った。私たちの班はどんどん相手をあてていって、ついに最後の一人になって、ボールが私に回ってきて、相手に向けたら当たってしまった。皆がよろこんだ。勝ったんだ。すごくうれしかった。２試合目も後半がんばって相手を最後の一人にした。その子が投げたボールを私がとって、投げ返したところ、また当たってしまった。みんながすごいねとほめてくれてうれしかった。決勝戦は、さすがにどんどんあてられて負けてしまった。でも悔いはない。 ドッジが終わってから昼食をたべ、部屋に戻ってゲームや皆で考えた SADA を踊った。本番ではどの班もすごい SADA を踊った。私たちも頑張って踊った。踊っている時ははずかしかったけど、終わったときよかったという気持ちがあった。 その夜はキャンドルサービスをやった。すごくきれいで楽しかった。 キャンプ３日目も終わった。私たちはオンマーと早く行かなければいけなかったので、みんなより早くバスに乗った。その日も大雨が降っていて、水が道路にあふれだした所を友だちとカメラに撮った。この日はオンマーのお兄さんの家に泊まった。 次の日はプールに行って思いっ切り遊んだ。その次の日も万博公園に行った。とても広い公園だった。いろいろなパビリオンの中を見て、体験もいっぱいした。韓国語でわからなかったけれど、でも楽しかった。特に楽しかったのが、映画だった。座席が動いてすごくリアルな感じで、自分が冒険しているようおもしろかった。でもオンマーたちは怖かったと言っていた。 夜のご飯はからかった。たべてから公園の噴水ショーを見た。すごくきれいだったし、火を使っていて迫力があった。 今日は私の部屋のピアノの音でおこされた。オンマーのお姉さんの子どもが来てて、私に日本語を教えてと言いにきたので、ずっと教えていた。私もいろいろと教えてもらった。皆で博物館に行った。いろいろな遊びがあって、韓国語だったのでわからないのがいっぱいあったけど、体験できたりしておもしろかった。 その日は持ち寄りパーティがあるので、材料を買いに行った。お好み焼きを作ろうと日本からソースを持ってきたので、店ではモヤシや肉を自分のおこづかいで買った。自分の家で練習しておいたので、一人で作るつもりだったが、オンマーが心配して半分作ってしまった。私は悲しくなってパーティで泣いてしまった。家族のことを思い出してしまった。オンマーがまた心配してくれたので、うれしかった。オンマーは私を散歩に誘ってくれて、私にアイスを買ってくれた。 次の日、オンマーがビーズと釣り糸を持ってきてくれて、アクセサリーを作ろうと言うので私はブレスレットを作った。とってもおもしろくて２こも作ってしまった。昼ごはんをたべてから買い物にでかけた。弟のお土産を買おうと探したが、韓国のキャラクターは日本と殆ど一緒で買うのに苦労した。 今日も買い物に行った。銀行で円をウォンにかえてもらった。友だちやお母さんの土産を買った。それからまた持ち寄りパーティがあるので、今度は一人でお好み焼きを作らせてもらえた。パーティは SADA をいっぱいしてすごくおもしろかった。お話タイムもいろいろ聞けてすごくよかった。持ち寄りパーティもおいしかった。 最後の頃は買い物をするか、家でビデオを見ていた。友だちの土産が足りず、一人で店に行ったこともあった。うまくその玩具の説明ができなくて、身振り手振りでいっしょうけんめい伝えたら、お店の人がわかってくれて、ほしい玩具が出てきた時はすごくうれしかった。 皆ホストは同姓で同い年の子がなっているのに。私は知っている人の家がいいからとイーさんの家にしてもらったため、ホストは３つ年下の男の子になってしまった。他の子はホストと盛り上がって夜遅くまで遊んで帰ってきているようだった。私は弟の面倒を見るようなホームスティになって、夜も早く寝ることが多かった。イーさんはオンマーとしていろいろしてくれたが、今思えば、知らない家で韓国語しか話せない家でも、同い年の子がいればやっていけたような気がする。韓国で２週間生活して、次第に言葉がわかるようになって、ようやく「私のホームスティ」はこうしたいというのがわかってきた。アッパーは前と同じく、静かな人で仕事が忙しくて殆ど会っていない。アッパーの写真は一枚も撮れなかった。折角の休みも私と別行動で寂しかった。うちのお父さんも忙しいけれど、ゲストが泊まった休みの日は一緒に相手をしてくれる。それが当たり前だと思っていたので、韓国のアッパーの行動はやっぱり残念だったと思ってしまった。 逆にホームスティ中一番楽しかったのは、ヒッポに参加していた時だった。日本にいる時は、ヒッポはお母さんが始めた活動だから、小さいときは楽しかったが、大きくなってからは、つまらないと思うことが多くなり、SADA もそれほど楽しいと思わなくなっていた。でも韓国ではヒッポの時は同じ年のヒッポの子や韓国の子に会える。話が合うし、やっていることも日本と同じでやりやすい。私は５曲韓国の SADA を覚えてしまった。中部のヒッポの子ともすごく仲良くなれた。 来年はアメリカにいこうと思っているけれど、もう言葉は気にしない。英語でいい。わからなくていい。きっとわかるようになるから。一緒に私と話を楽しんでくれるホストがいれば、私もその子を楽しませてあげようと思う。なんだか私、いいホストになれそうな気がする。 |
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