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メキシコホームスティ
１９９９年夏 あいちゃん（愛知県一宮市：中学１年生）
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メヒコに向かう、初日の朝、５時に起床。ねむーい。「なんでこんなにはやいのー」と不満を持ちながら空港へ行った。空港で、同じ青少年交流に参加する、まりえちゃん＆アズキちゃんに出会い、ホストファミリーの話などをした。 フライトの時間になったので、ここで家族（お母さんだけだけれど・・・）と 10 日間のお別れ。成田空港に出発！。このホームスティ初めての飛行機。 成田空港に着いて、私達名古屋組はここで７時間ほど待たなくてはいけなかった。成田は初めてだったし、友達がいたので、７時間もアッという間だったけど、１人だったらちょっとつらかったかも・・・。 集合時間になり、いっしょにメヒコに行く人達にあった。今回の青少年は、私を入れて６人（ちょっと寂しいかな）。ほとんど家族交流。いろいろな注意や、書類をもらった。パスポートと航空券以外の大切な物を持つのは、初めて。きんちょ〜。 そして、初めての 10 時間の飛行機の旅。こんなことでちょっと胸がドキドキ！。これからどうなるんだろう？。不安。今はこの言葉が、私の自信を小さくしていくみたい。でも早くメヒコに行きたい！、早くホストに会いたい！、という思いを胸に、私はロサンゼルスの地を踏んだ。 初めてのロサンゼルス。ここで私達は、ホテルのチェックイン時間まで１時間半あると言われ、ロサンゼルスを少し見ることになった。ロスを見ていて、「やっぱりアメリカだなー」と思った。高速道路は片道だけでも５車線もあったし、どこまで乗ってもタダらしい（高速道路が）。これがアメリカなんだ！、と感じた。 ホテルに着き、夕食はセルフサービスでお願いしますと言われ、近くにあったショッピングセンターへ、友達になったはるちゃんとまりえちゃん＆あずきちゃんの４人で行った。何を食べようか迷っているとき、近くにいたアメリカ人らしき人にいきなり「今何時？」（英語で）と言われた。えー？、どうやって答えればいいの？？。とりあえず時計を見せた。「サンキュー」。フー。とりあえずよかったみたい。でもメチャクチャビックリ！、と同時に、ホストと仲良くやっていける！、と自信がもてた。 私のスティ先は、チワワのデリシャスという所。いっしょに行く人達と、インフォメーションをしている時、重大な事実を私は知った。な、なんとホストと会って次の日（つまりスティ２日目）にパーティがあるらしい。そんなー。でもこういう経験も必要かな？。 ホテルで朝食を食べ、8:45 に集合。いざ空港へ出発！。着いてから、なが〜い手続きをした後、トラブル発生！。今から行こうとしているティファナ空港が、飛行機の離陸着陸が多すぎて、空港がいっぱいらしい。そのため着陸が 30 分遅れ。ついには１時間遅れになってしまった！。ウソ〜。と思っていたらまた 30 分早まった。もうワカンナ〜イ！。結果、30 分遅れてフライト。ティファナに着き、また 15 分遅れてフライト。「ねぇ、ホスト達心配していないかな？」と近くにいた人に聞くと、「だいじょうぶ。向こうは遅れるの慣れてるから」。そっか。15 分遅れてチワワ空港へ到着。スーツケースを持ち、ドアの外へ行くと私はびっくりした。なんと全ての家族のホストファミリーが、待っていてくれたのだ。もちろん私のホストファミリーも。メチャクチャ感激ー！！。空港で対面式をし、各自分の新しい家へ出発！。 私のホストファミリーは、パパ、ママ、ホストのガブリエラ（みんなはガビーって呼んでる）、弟のアルフレッドの４人。空港では全員私を待っててくれた。家へ行くため車へ乗りほんの 0.7km くらい走った所で、ママがこちらを向いたと思ったら、「アイコ、ツカレタ？」と聞いてきたのだ。しかも日本語で。私は、目が点になっていたと思う。それでも「シー。ウンポコ」とテープにあった音を言った。 １時間ほどして家に着いた。私の新しい家は、１階建てでバスルームが２つあり、結構広かった。ガビーの家ではカメレオンやインコを飼っていた。カメレオンがいると車の中で聞いていたが、ジョーダンだと思っていたので、本物を見たときビックリした。ビックリしたのはもう１つ。ドアを開けたら浮世絵が飾ってあったのだ。他にもせんすや、ちょうちんなどが飾ってあった。私が不思議そうに見ていると、家族全員でいろいろな事を教えてくれた。驚くことばかりだった。１つ目に、家族全員ヒッポのメンバーで、しかもママはフェローで、今回のメキシコのコーディネーターだったこと。スティ次の日にあるパーティもママが企画したらしい。２つ目に、受け入れが私で７人目だったこと（日本人の受け入れが）。それに、ママとガビーは日本に来たことがあるそうだ。こんなに日本と関わりがあれば、車での出来事も納得できると思った。 夕食でタコスを食べた後プレゼントを渡すと「グラッシャス」といって、プレゼントをくれたりした。すごくうれしー！。それから自己紹介アルバムを見せたり、いろんな話をしたりして、すてきな、そしてトラブルいっぱいの日をおえた。 ホームスティ２日目。パーティで日本料理を持って行くと決めたので、おにぎりをママと作った。そのうち、ガビーのアミーゴが来て、いっしょに車に乗った。行く途中、ママのアブエロの家に行き、アブエラを乗せてパーティ会場に行った。車には、子供４人と、大人３人を乗せて行ったので、すごくきつかった（みんな体格いいし）。パーティでは SADA を少しやったり、ホストやホストファミリー、そして私達日本人がスピーチをしたり、食べたり、ゲームをしたりした。 私達ヒッポメンバーは、「シェリトリンド」を唄ったりした。アミーゴもできて最高のパーティだった。それに、メヒコの人とヒッポもできて、本当に最高のパーティだった。 夜、パパのコレクションを見せてもらった。コレクションとは、いろいろな切手とお札。お札は、いろんな国のや、いろんな時代の物があった。パパが、私が日本に帰ったら、日本の切手を送ってほしいと頼んだので、約束した。 ホームスティ３日目。朝、朝食を手伝って、折り紙で遊んだ。ガビーは、折り紙がとても好きで、折り紙と折り紙の本を持ってきた、と言ったらすごく喜んでくれた。その折り紙の本で、「○○は、エスパニョールでは○○と言って、アポネスでは○○と言うよ」みたいな感じで。分からなかったり、確認でイングリッシュを使ったりした。 4:00 からショッピング。どこに行くのかなぁと景色を見ていると、なんとパパの診療所へ行った。パパの仕事は、歯医者さん。ついでにママの仕事はアナウンサー。パパに買い物を頼まれパパのお使いをした。それからショッピング。いろいろなお店を見たけど、気に入った物特にない。困った！。 ホームスティ４日目。11:00 ごろ家を出て、パパの妹の家に、私とガビーが行った。３人姉妹の家で、長女のソニアと一番仲良くなった。この家はとても広く、２階建てで、バスルームも２つあったし、庭にはブランコもあった。ブランコで遊んだり、みんなでゲームをしたりしていた。ソニアにもいろんなプレゼントをもらった。 9:10 ごろ、ママが迎えに来てくれた。家に帰り、部屋の電気をつけた瞬間、プチっと電気が消えてしまった。停電らしい。ろうそくに、火をつけた。すると、皆がクリスマスソングを唄いだした。ろうそくの１本に、「メリークリスマス」と書いてあったのだ。パパが、私に日本の歌を唄ってほしい、と頼んだので、「赤鼻のトナカイ」を唄った（だいぶ季節が違うけれど）。しばらくして、パッ。電気がついた！。ヤッター！。停電がこんなに長い時間していた所にいたのは、メヒコが初めて。いい経験？したかな？。 ホームスティ5日目。朝、いつもならパパ１人で診療所へ行くのに、今日はママがいっしょに行った。どうやらパパの車は、チワワへ行く途中、故障してしまったので、車がないらしい。 午後からママが、恐竜ムセオに連れてってくれた。といっても、家から 10 分ぐらいの小さいところだ。そして、ここで働いている人に、カタカナでいろいろ書いてほしいといわれたので、頼まれた言葉を書いた。次にママのアブエロの家に行った。アブエロの庭は、ムーチョグランデだ。 「ポケットモンスター」と「ドラゴンボール」（おもいっきり日本の映像使ってました）をみて、パパをのぞいた４人でタコスを食べた。 ホームスティ６日目。４時半頃、家から 15 分くらいの所にある、スーパーマーケットと洋服屋へショッピングに行った。帰って来てからママ達がいろいろ準備しはじめた。7:30 ごろ家族全員で車に乗りレッツゴー！ってどこに行くの？？。着いた所はどこかのあきや。なにをするのか分からず、いっしょに準備していると、「オーラ」といろんな人が来た。どうやらパーティをするらしい。ヒッポのメンバーの人も５人来た。それから、歌ったり、踊ったりして、過ごした。家に帰ってから、家族全員バッタンキュ〜でした。 ホームスティ７日目。この日は午後、昨日行ったマーケットへ行った。夕食はパパがピザを作ってくれる、というので、買い出しに来たのだ。ガビーに教えてもらったのだが、ビザやケーキはパパのほうが上手らしい。パパはレストランで働いていたこともあるという。8:30 ごろから私もいっしょに作り始めた。粉から生地を作るのは私は初めて。とってもおいしかった(食べたのは 9:40 ごろだったけど)。 ホームスティ最終日。帰りたくないと思いながら朝起きた。昼食を食べてから３人で遊んでいると「オー、ムチョグスト」とヒッポメンバーの石井さんが来た。石井さんは昨日のパーティにも来ていて、その時にママ達と約束していたらしい。何を約束していたかというと、髪を切ってもらうこと。石井さんは床屋をやっているらしい。ママはバッサリ切ってしまったが、髪の短いママもステキ！。 夜、ママがアポンへのお土産だよ、といろいろな物をくれた。みんなでしゃべっているとパパが「アイコの結婚式に呼んで！。約束だよ。」と言ってゆびきりをした（なぜかゆびきりを知っていた）。私は、「シー」と涙をこらえて言った。 朝 5:00。ママが起こしてくれた。別れの日。集合はなんと 6:00。ねむーい。チワワまで１時間かかるデリシャスは、朝が早い。みんなはここでお別れ。目に涙をためている人ばかり。「アディオス」や「グラシャス」の声が聞こえる。でも私は違う。なぜなら、ママがコーディネーターなので、全員チワワへ行くというのだ。すごくうれしかった。たった１時間くらいでも、いっしょにいたかった。 バスでチワワ空港に行き、手続きをした。いよいよ本当のお別れだ。別れるとき、ママが「アスタラビスタ、アイコ。ノーアディオス。また会うからノーアディオス」（もちろんエスパニョールで）と言ってくれた。私の目から涙がとまらなかった。パパも、ママも、ガビーも、アルフレッドも、私もアディオスとは一度も言わなかった。 私は、この交流をとおして、ソノコの気持ちがよく分かった。「時間よ、止まれ！」と、何度時計に頼んでも止まってくれない時間。つらい別れ。でも、同じ空の下にいる限り、同じ地球の上にいる限りきっと逢える。私はそう信じたい。 今回の交流に参加させてくれた、家族のみんなにはとても感謝しています。もちろんメヒコの家族にも。グラシャス・トドス！！。 |
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